Hiroshi’s 3D diary

海外短波放送、3Dプリンターで作成したパズルの世界。記事中の時間はUTCです。

ほんまかいな

朝鮮日報東京特派員が伝えたニュース:
日本政府、「北朝鮮向けラジオ放送」来月スタート

 日本政府が北朝鮮の日本人拉致問題を重点的に伝える北朝鮮向け国営ラジオ放送を開局する。日本政府の当局者は6日、「政府が直接運営する国営対北ラジオ放送を7月中に開局する方針であり、民間団体が運営する“しおかぜ”とは別途に放送を行う」と発表した。


 なお、民間団体の特定失踪(しっそう)者問題調査会が運営するラジオ放送「しおかぜ」は今年3月末に放送を開始、北朝鮮は妨害電波を出すなど敏感な反応を見せている。


 この国営対北放送では、拉致問題は許せないとする日本政府の立場や拉致被害者家族らのメッセージ、拉致被害者送還などを重点的に放送する予定と伝えられている。こうした日本政府の動きについて「しおかぜ」は、最近の放送で「(国営放送を通じ)拉致問題に対する日本政府の強い意志が込められた公式メッセージが北朝鮮に伝えられるだろう」と報じた。


 また、韓国の対北ラジオ放送局の「自由北朝鮮放送」の関係者は「韓国語30分、日本語30分ずつ計1時間が毎日放送されると聞いている」と話した。なお、今回の国営放送は、日本の内閣に設置された拉致対策本部と外務省が主導している。


 ところで、韓国の公式的な対北放送チャンネルには、唯一KBSラジオの「社会教育放送」があるが、北朝鮮だけを対象としたメッセージではなく、沿海州(ロシア)・中国など、韓国よりも北の地域に居住する韓民族朝鮮民族)同胞を対象とした教育的性格の強い放送だ。一方、脱北者北朝鮮人権団体などを中心とした民間対北放送には、「自由北朝鮮放送」「開かれた北朝鮮放送」など四つの放送局がある。これらの放送局では、現在英国の短波サービス会社の周波数を借りてラジオ放送を行っている。


 今回の日本政府による国営対北放送の開始について、自由北朝鮮放送のキム・ソンミン代表は「安倍内閣北朝鮮に対する圧力を強化する意志を示した事件」と評した。