情報収集の大切さ

　何をするにも情報を得ることは大切なことである。海外放送をひとつ聴くにしても、何も予備知識の持ち合わせがあるのと無いとでは聞き方ひとつにも大きな差が出てくる。そして情報を得る最大のポイントは他から得るのではなく、まず自ら探し出すことが重要である。
　最近の世界中の出来事を見ても、情報を先取し、それを生かすことが如何に大切なことかを示している。米国は、マカオにある北朝鮮関連口座を持つ銀行との取引を禁止した。資金浄化の疑いがあるとして、事実上北朝鮮に対する金融制裁である。これにあわてた北は急遽中国に行き、米国との仲介を求めた。
　これに対して日本は実に能天気であることは言うまでもない。あれだけ制裁をと拉致家族が求めても何もできない、しようとしない。殆んどの国民が関心を示さない。新潟に来る工作船を止めることさえしない。売り上げの全てが北へ流れるパチンコも止める人は居ない。誰でもできることながら、それをすることが拉致事件の解決につながることさえ知らない。要するに情報がない、即ち知らないのである。
　情報を得ながら、それを利用しない、生かせない、中身を読めないということもある。ここで言う読めないは何も日本語でないから分からないと言う意味ではない。正しい情報を得、その言わんとしている所は何なのかを良く吟味することである。情報を鵜呑みにしたため禍根を残した事例は過去いくつもある。