この年代になり今なお小学六年生のときから付き合っている人がいる。卒業後はそれぞれ違う道を歩んだがいつも打ち解けて話し合える間柄である。
多くの友人たちはその肩書きを自慢し時にはその社会的地位と経済力に見せられなびいて行った輩も少なからずいた。
しかし彼だけは、お互いの肩書きにおごることも無く、今に至るも何も変わることなく、損得を抜きにして、以前と同じように付き合っている。
そればかりか、精神的にも随分と支えになっている。仕事が行き詰まっていた時にも随分励まし支えてくれた。バブルが弾けた一時期連絡が出来ないこともあったが暫くして再会する事が出来た。曰く、心の支えがほしくて話がしたかったと訴えていた。今もお互いに違う道を歩いているが、毎日仕事に勢を出している。